「ウレタンクリア塗装」の最大のメリットは耐久性
こんにちは、コプリンです。
クルマのヘッドライトは綺麗にケアした状態を保ちたいのですが、一旦磨いてしまうと黄ばみやすくなりますよね。
コーティング剤はいずれ剥がれてきますから、ペーパーキズが浮かび上がって紫外線や汚れの影響を受けやすくなります。
一般的な市販ヘッドライトコーティング剤の耐久性は、良くて半年程度ではないでしょうか。
ヘッドライトケアの耐久性比較は、だいたいこんな感じ!
ケア方法 | コンパウンド仕上げ | 市販のコーティング剤 | ウレタンクリア塗装 |
耐久性 | 約数週間 | 約1~6ヶ月 | 約1~5年 |
※各耐久性期間は、保存状況や施工内容によって大きく変動します。
比較すれば、「ウレタンクリアー塗装」の耐久性は圧倒的ですね。
しかし”ヘッドライトのクリア塗装は難しい”というのが、通説でしょう。
市販のコーテイング剤やヘッドライトケア製品は、”気軽に施工”できる事が大きなメリットですね。
多少の手間はかかりますが、やればできます!
手順を選べば、施工も容易に!
”手順を踏めば”決して難しい作業ではありませんし、「磨いて塗布する」作業自体は同じですからね。
あなたの性格や生活環境で、ヘッドライトのケア方法を選択するべきでしょう。
【ウレタンクリア塗装が向いている方】
- 作業に時間がとれる方
- 作業スペースがとれる方
- 1度の作業で成果を求める方
マメにお手入れしたい方は、市販コーティング剤がいいかも!
かく言うわたしも、無精な性格でして..
できれば1度作業して長い成果を望んで、ウレタンクリアー塗装に挑戦してみました。
そこで感じた、ヘッドライト塗装で1番大切な事!
ヘッドライトは、取り外して塗装しよう!
ヘッドライトを取り外せたら、塗装の準備ですね!
BMW MINIのヘッドライトをウレタンクリア塗装してみよう
最低限の養生は、必要ですよ!
磨き作業でキズをつけたくない場所や、電装パーツですのでコネクターユニット類はきっちりと覆って下さいね。
【ヘッドライト塗装の大まかな手順】
- ヘッドライトの取り外し
- ↓ 養生処理
- ↓ ペーパーがけ(1000、1500、2000番)
- ↓ 脱脂洗浄
- ↓ ウレタンクリア塗装
- ↓ 乾燥
- ↓ 仕上げ磨き
- ヘッドライトの取り付け
必要な材料と工具類
- 養生処理テープ類(マスカーテープが便利)
- 耐久性ペーパー(1000、1500、2000番)※劣化具合により変動
- ソフト99 ウレタンクリアー
- 3M コンパウンド3本セット(他製品で代用可)
- 京セラ(リョービ)ポリッシャー(手磨きで対応可能)
塗装スプレーは、「ソフト99 ウレタンクリアー」がおすすめ!
とにかくスプレーの使い勝手が良く塗装しやすいですし、塗料も細やかに噴霧されて素人でも扱いやすい商品ですね。
それでは、黄ばみ取り磨きからスタートです!
大切な下地処理は、”黄ばみ取りと足つけ研磨”で番手を変えて
黄ばみ取り研磨では、ヘッドライトの状態によっては体力も時間も要します。
ポリッシャーがあれば、相当楽になります!
手磨きでも時間をかければ作業できますのが、他にもポリッシャーに使用目的がある方は持っておいて損はないですよ。
1000番~2000番で、黄ばみ取り~足つけまで研磨する
【下地処理で使用した耐水ペーパーの番手】
耐水ペーパーの番手 | ||
1000番 → | 1500番 → | 2000番 |
ヘッドライトの劣化具合で、番手を変えて下さいね!
わたしの場合はそこまで劣化もひどくなかったので、1000番の耐水ペーパーで黄ばみ取りをしました。
一旦磨いてみてから黄ばみやくすみが取れないようであれば、粗い番手を選んで研磨して下さい。
【耐水ペーパー1000番研磨後】
レンズが、真っ白にくもりますが..
耐水ペーパー1000番の研磨では、磨きキズで曇ってしまいますが心配いりません。
黄ばみが取れるまで、しっかりと研磨しましょう。
【耐水ペーパー2000番研磨後】
1500番で目消し研磨後、2000番で塗装前の仕上げ研磨します。
汚れ残りや磨きキズをチェックして、均一になっていれば足つけ研磨は完了ですね。
2000番で磨くと、ある程度透明感が出ますね!
「ソフト99 ウレタンクリアー」塗装方法
【缶スプレーウレタンクリア塗装のコツ】
- 塗装前の攪拌時はもちろん、塗装中も缶スプレーをよく振る
- 薄く何度かに分けて、重ね塗りを意識する
- 距離(15㎝∼30㎝)と動かすスピードで、塗膜を形成する
- 缶スプレーは立てて(噴射口を上に)、使用する
- 経験上、塗装面よりは簡単に塗れる
以上5つのコツを念頭に、塗装していきましょう!
塗装前は”洗浄と脱脂”です
塗装前の脱脂作業は、お忘れなく!
脱脂はとても重要な作業工程で、せっかく綺麗に塗装が仕上がっても後で剥離の原因になります。
必ず丁寧に、油分を取り除いて下さいね。
またヘッドライトの材質(ポリカーボネート)は溶剤に弱いので、中性洗剤での脱脂も推奨されています。
ソフト99 ウレタンクリアー塗装方法
まずは、缶スプレーのセッティングから!
スプレー缶を逆さにして、赤○部分のピンをコンクリートなど硬い場所で押し込んで下さい。
キャップを元に戻して、10~15分放置して塗料が混ざるのを待ちましょう。
20∼30回よく振ったら、ウレタンクリアのセッティング完了です。
塗装中も良く振って、作業しましょう!
イメージ的には、赤→に沿って塗装して下さい!
最初に塗りずらい外周に塗布して、あとは赤→沿い横方面にジグザグに全体的に塗布していきましょう。
同じ場所はできるだけ一回で塗布してしまって、垂れを防ぐためには何度も往復しない事も大切ですね。
【1回目の塗布】
いわゆる”すて吹き”で、パラパラまぶす程度に塗布します。
また一旦くもりが増しますが、気にせずに作業して下さいね。
すて吹き段階でスプレーの出力など、感覚も意識しましょう!
【2回目の塗布】
(乾燥時間 約10分目安)
やや缶スプレーの距離を縮めて、動かすスピードもゆっくりにしながら塗布します。
塗布回数に比例して、ゆっくりと距離を縮めて厚塗りするイメージですね。
2回目もまだすて吹き段階、薄く塗ってね!
【3回目の塗布】
(乾燥時間 約10分目安)
3回目になると、いよいよ塗装と意識しましょう。
塗料の垂れに注意しながら、距離を近づけてゆっくりと厚塗りしていきます。
【4回目の塗布】
(乾燥時間 約10分目安)
塗装面を確認しながら上手く塗れていれば、塗装完了でも良いでしょう。
4回目以降は仕上がりを見て、”再塗装必要か判断”をして下さい。
【5回目(本塗り)の塗布】
わたしは5回目で、本塗りとしました!
遠目では新品同様にクリアになりましたので、ウレタンクリア塗装は完了です。
ウレタンクリア塗装後の乾燥期間
(乾燥期間目安 約5日間)
表面の乾燥は(手で触れる程度)約2時間でしたが(気温約20℃)、仕上げの研磨では塗料の中身まで完全硬化が必要なので5日間自然乾燥させました。
※「ソフト99 ウレタンクリアー」の使用方法では、”乾燥期間約1週間”とありますからそちらを優先して作業して下さい。
埃やムシが付かない様に、乾燥場所を確保してね!
ヘッドライト塗装の”仕上げ磨き”方法
【ヘッドライト塗装の仕上げ研磨について】
わたしの場合は、ガッツリゆず肌で..
否が応でも、仕上げ研磨作業をする事にしました。
耐水ペーパーとコンパウンドを使用する
研磨作業するには、ヘッドライトを固定しなければいけません。
先にクルマに取り付けてしまってから、両手で作業した方が良いでしょうね。
まず耐水ペーパー2000番で、ゆず肌を整えます。
あて木や硬めのスポンジをあてて、耐水ペーパーの面を出して作業しましょう。
水をかけながら慎重に、表面を観察しながらゆっくりとペーパーがけしていきます。
タオルで水分を拭き取って、塗装面を良く観察して下さい。
10分程度ペーパーがけすると一旦レンズが曇りますが、ここでも気にせずに作業しましょう。
ゆず肌はだいぶ平坦になりますが、細かな凹凸は妥協しました。
DIY作業ですから、綺麗になれば妥協もよし!
指で擦ってみて表面に凹凸を感じなければ、かなりの仕上がりに期待できると思います。
これで、ペーパーがけは完了です!
次にポリッシャーを使って、仕上げのコンパウンド磨きです。
【3M コンパウンド3本セット】
- ハード1‐L
- ハード2‐L
- ウルトララフィーナプレミアム
内容量も丁度よく、キズ消しにも使えますから便利でおすすめのセットです。
ポリッシャーの回転速度は、3~4程度で手振れの心配なく使用できるでしょう。
【ハード1‐L 使用】
耐水ペーパー2000番の目消し程度として使用される「ハード1‐L」ですが、透明感は一気にでますね。
【ハード2‐L 使用】
写真ではその差をお伝えずらいのですが、もう完成で良い程度に仕上がります。
ウルトララフィーナをお持ちでなければ、「ハード2‐L」仕上げでも充分でしょう。
【ウルトララフィーナ 使用】
見違えるほどの輝きで、ヘッドライト塗装完成ですね!
まとめ
【before】
【after】
乾燥期間を含めどうしても時間と場所の確保が必要ですが、作業自体はカラー塗装と比べると簡単だと思います。
充分な仕上がりでしょう、みなさんもぜひ挑戦してみて下さい。
【ヘッドライト塗装の作業時間(期間)目安】
- 作業時間 約4∼5時間
- 作業期間 約1週間(乾燥期間含め)
耐久年数を考えれば、充分効率的な作業です!
時間と作業スペースがあればとても楽しい作業ですから、ぜひ皆さんもチャレンジしてみて下さいね。
それではまた次回!!
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