ミニのゴム樹脂パーツの劣化は、仕方なし!
こんにちは、コプリンです。
つい先日【カウルカバーゴムモールの交換記事】をお届けしたばかりなんですが..
今回は、アンテナベースラバーの交換です!
同じゴム樹脂製品ですから同時期に劣化するのは仕方ないですが、ディラーでの作業や純正パーツをASSY交換していたら出費がかさむのは困りますよね..
第二世代R系MINIも発売から10年前後、キレイな状態で維持するにはメンテナンスが必要になってきました。アンテナベースラバーの劣化は美観を損なうのも問題ですが、雨漏りの原因にもなりますからね。
大事に至らない前に、早めの対策が必要です。
出費を抑えてMINIを所有するには、
情報と工夫、はやめに対策を!
劣化とは別の要因もありますよね。
クルマのアンテナやアンテナベースの破損は、立体駐車場や洗車機の使用時によく耳にしますが、”ゴムラバーの劣化だけ”なら対策品が販売されているので取り換え作業をおススメします。
必要工具も付属の、お得商品ですね!
【”アンテナベース”と”ラバー”の価格比較】
製品名 | 価格 |
MINI用アンテナベースラバー(第二世代R系) | 2,490円 |
MINI 純正アンテナルーフベース(第二世代R系) | 18,859円 |
※価格は2023年4月現在。車種適合は念のため各自調べて、お問い合わせ下さい。
製品が違う性質なので一概に価格比較できませんが、”メンテナンス後対効果”は殆ど同じですからね。
ディラー交換との差額は、
おおよそですが36,369円もお得!
【ネット上での工賃は20,000円前後が一般的】
是非この記事を参考に、「ベースラバー交換」でお得にメンテナンスして下さいね。
純正品交換のアナタは、
車種適合を確認して本記事を参考にして下さいね。
アンテナ破損防止も兼ねて、ショートアンテナ化でドレスアップ!
”MINI”の刻印とカーボン柄で、
ドレスアップ効果もバッチリですよ!
電波受信感度もバッチリ。
快適にラジオが鳴ってますよ!
社外品アンテナ交換で良く耳にする”電波受信の不具合”は感じたことが無く、購入から3年近く経ちますが今でも感度は良好ですね。
アンテナ本来の役割でも、充分優秀な製品です。
※個体差によって、程度の違いはあるかもしれません。
取り外しましょう!
この記事を読んでDIYを、
アナタにおススメです!
- 自分で作業して工賃を浮かせたい
- アンテナベースラバー交換の作業をしたい
- アンテナベース交換作業の参考にしたい
- ショートアンテナ交換で破損予防とドレスアップをしたい
BMW MINIのアンテナベース、ゴムラバー交換方法を詳しく解説
「クルマの電装系配線作業」は、探りながらやると思わぬ手間や時間がかかってしまいますよね。作業スペースは狭く、配線コードも複数種類集まっていますから当然です。断線やカプラーの破損にも、気を付けなければいけませんからね。
そこで”各配線やカプラーの配置”をイメージできる様に、写真図解を作ってみました。写真は配線取り外し後ですが、図解をイメージしながら作業すると手順も分かり易くなると思います。
作業中に迷った時は、
立ち返って見直して下さいね!
- 赤○部分、青○部分2箇所の穴に配線やカプラーを通す
- 青→ボルト、茶色と黒色の配線は青○部分の穴から出し入れ
- 赤→茶色と黒色のカプラーは、赤→方向カプラーのメスと結合
- 赤→茶色と黒色の配線は、赤○部分の穴から出し入れ
作業に必要な、工具や道具の準備
わたしが使用した工具類です。
代用が効くモノは、利用してね!
- 交換用アンテナベースラバー
- 内張りはがし用ヘラ(購入時付属)
- T-6トルクレンチ(購入時付属)
- T-20トルクスドライバー
- 19㎜ボックス
- ラチェットハンドル
- 養生テープ
アンテナベースの取り外し方法
手順通りにやれば、
1~2時間程度の作業です!
わたしもそうなんですが、屋外で作業する方は天気予報や日の明るい時間を選んで作業して下さいね。
ラゲッジスペース周辺の作業
ハッチバックを開けて、リアシートを倒して作業スペースを確保します。ラゲッジスペースに昇降しながらの作業になりますから、広いスペースがあると楽に作業できますよ。
赤○部分の凸形状付近にアンテナベース配線があるので、目安にして下さい。
天張りを下げてルーフにアクセスするのですが、そのままでは狭すぎて作業は難しいですね。
Cピラーが当たって邪魔になるので、
取り外し!
Cピラーの取り外し
Cピラーには楕円のカバーがあるので、取り外します。赤→方向から赤○部分に内張りはがしを使って浮かせましょう。
赤○部分にビスが隠れているので、抜いていきます。
T-20のトルクスドライバーを使用します。MINIの内装には多く使われているサイズなので、1本持っておくと便利ですよ。
奥まった場所にビスが隠れているので、ドライバーが使い易いですね。
反対側も同じ様に取り外します。
Cピラーはクリップで止まっているので、後側赤→方向から指を突っ込んで軽くクリップを浮かせます。
Cピラーのビス穴上部を指で引っ掻けて、赤→方向に引っ張ります。クリップの感触が分かると思うので、徐々に力を加える様にしましょう。
「パカッ」と音がして外れますが、
クリップの破損には注意して下さいね!
赤○部分に、天張りとのクリアランスが取れました。この程度遊びがあれば、作業できるようになります。
作業はできますが、
”スペースが狭い”には変わり無いです..
ウェザーストリップの取り外し
ウェザーストリップを剥がしていきますが、赤→方向からめくる様にすると簡単に取り外せますよ。
全部取り外す必要は無いので、Cピラー下程度まで下げましょう。
作業中邪魔になりますから、
元に戻したりと工夫して下さいね!
天張りからアクセスしてボルトを抜く
ここからの作業は狭いスペースになりますから、
断線等注意が必要ですね!
天張りを破損の無いようにゆっくりと下げると、アンテナベースのボルトが赤○部分に見えます。ナットを取り外していきましょう。
ナットサイズは19㎜と、太いボルトで止まっています。
狭いスペースですがある程度高さが必要なので、5㎝程度のエクステンションバーとラチェットハンドルを使用しました。
便利で低価格なラチェットツール。
おススメのセットです!
ナットが緩めば、手回しが無難でしょうね。
配線と天張りに気を使っての作業になります。
天張りに弾力はありますが、
破損には充分注意して下さいね!
写真赤○が取り外したナットですが、カバーに付随する機構で変わった形状をしています。
ルーフからアンテナベースを動かして、
固着がなければokです!
各種配線とカプラーの抜き取り作業
”おさらい”として、
もう1度配線カプラーの構成図載せときます!
最初は、天張り内のカプラーから外していきますね。配線コードに余裕のある箇所からカプラーを外していくと、断線の危険性も少なくなりますから。
赤○部分がアンテナベースのユニット、赤→は外したナットです。
アンテナベースユニットより手前のテール側に、カプラーが2つ取りまとめられてますからそれぞれ取り外しましょう。
赤○部分紅色のカプラーは、元々フリーで接続されていません。
脱着が必要なのは、青色のカプラーのみです。
この時はユニットから取り外すだけにして、配線が突っ張らないように弛みを持たせましょう。
ルーフ側の作業ですが天張り中の配線に弛みを持たせた分、アンテナベースが上がるようになります。引っ張り過ぎないように、2つのカプラーにアクセスできるだけのクリアランスを作りましょう。
最初に外すのは、茶色のカプラーです。赤→方向に指でつまんで力を加えましょう。
簡単に外れたカプラーはコレだけ!
後は結構、悩みましたよ..
苦戦したのは、黒色のカプラーですね。
赤○部分をラジオペンチで摘まむと、抜けてくれました。
ルーフが汚れているのは、ボロボロになったラバーです。後でちゃんと、掃除しますので!
配線にあまり余裕が無いので、カプラーが天張り内に落ちないように養生テープで止めました。
もう1度天張り内に戻って、最後のカプラーを取り外しましょう。
青色のカプラーは、赤○部分をラジオペンチで摘まんで外します。
わたしは苦戦しましたが..
コレを見れば、楽に作業できますね!
後はアンテナベースを抜き取ってベースの加工作業なんですが、配線が突っ張ってなかなか抜けてくれません。
青色のカプラーが、赤○部分の配線チューブと絡まっていました。
断線しないように、アンテナベース方向にカプラーを送りましょう。
お疲れ様でした。
やっとアンテナベースが抜けましたね!
ボロボロになったゴムベースを掃除して、ルーフはアルコールで軽く洗浄しましょう。
アンテナベースの加工は、
部屋の中でしましょうね!
アンテナベースラバーの交換加工の方法
少し休憩でも挟んで、
アンテナベースラバーの加工ですよ!
写真はアンテナベースを部屋に持ち帰った時ですが、ゴムラバーは硬化してボロボロですね。
ここで購入した製品の登場ですが、
内容物の確認です!
【アンテナベースゴムラバーの内容物】
(左側から順に)
- ゴムラバー本体
- ヘラ
- T-6トルクスドライバー
施工工具が入ってる製品は、
お得感ありますね!
付属のドライバーを使って、ビスを抜いていくんですが..
【経年劣化で脆くなった樹脂製のビス穴には注意!】
ここは慎重に、
ビスを取り外して下さいね!
ビスは全部で10本、無くさない様に気を付けて下さい。
対策品(左)と純正品(右)を並べると、
形は全く同じでした!
純正品の劣化が酷いため素材は比べ様がありませんが、サイズと形状は全く同じで対策品としては問題無いでしょう。
アンテナベース下側のゴムラバーを、剥がしていきます。
裏返してアンテナベース内、基盤が見えますね。赤→部分にゴムラバーが基盤の外周を囲うように残っていますので、こちらも取り除きましょう。
固着してくっついているだけなので、
手で剥がせばokです!
対策品のゴムラバーは、基盤外周を包むような構造です。
基盤外周の鉄板にゴムラバーを挟み込んで、取り付けていきましょう。
キッチリとビス止めして、
アンテナベース加工の完成です!
新しくなったアンテナベースの取り付け
取り付け作業もイメージが大切。
図解から見て下さいね!
【アンテナベース取り付け時の配線イメージ】
- ❶、❷のカプラーは青○部分穴から天張り内へ
- ❶のカプラーは天張り内でフリー
- ❷のカプラーは天張り内で、接続する
- ❸カプラー(オス)→ ❺カプラー(メス)接続する
- ❹カプラー(オス)→ ❻カプラー(メス)接続する
配線、カプラーの接続手順は、
上記図解をイメージして作業を始めますね!
各種の配線、カプラーの取り付け作業
最初は、天張り内でカプラーを結合していきます。
アンテナベースから出た2つのカプラーを、赤→方向の穴に通して天張り内に入れましょう。
❶のカプラーはフリー、❷のカプラーを元通りに結合します。
それぞれユニットに納めて、天張り内の配線作業は完成ですね。
ルーフ側に戻って配線作業です!
❸のカプラー(オス)を❺のカプラー(メス)に接続しましょう。
次に❹のカプラー(オス)と ❻のカプラー(メス)を接続するんですが、クリアランスが小さいので断線に注意しながら取り付けて下さいね。
アンテナベースの仮合わせです。
配線とボルトがしっかり納まる様に!
ラジオの動作確認も忘れずに
アンテナベースをボルト固定する前に、
ラジオのチェックです!
普段通りにイグニッションONで、
ラジオの動作確認をして問題無ければ、配線の接続は完成ですね。
【電装系作業後の動作確認は、配線接続直後に!】
アンテナベースをボルトで固定する
天張り内からアンテナベースを赤→部分のボルトで固定するのですが、赤○部分の付随しているカバーの穴にカプラーをしっかりと通して仮合わせしましょう。
狭いスペースでの作業なので、最初は手締めでナットを締めます。
この時アンテナベースが浮いてしまうので、ハッチバックとルーフの隙間から手で押さえて固定しましょう。
トルクがかかってきたら、ラチェットでボルトを締めます。
アンテナベースにがたつきが無いか、
確認して固定できました!
ラゲッジスペース周辺を元通りに戻す
Cピラーの取り付けは根本のツメをしっかりと差し込んで、
手で軽く叩きながら、クリップをはめ込みます。
T-20ビスを固定して、
カバーを取り付けましょう!
ウェザーストリップも、キッチリと元通りにします。
最後にルーフをキレイにしたら、お疲れ様でした。
完成ですね!
まとめ
もう間もなく梅雨の季節ですからね、”雨漏りの原因は早めに取り除いて”下さい。
同年式MINIオーナーさん、
愛車のチェックを忘れずにね!
「アンテナベースラバー」を取り付けてまだ1ヶ月程ですが、しっかりとキレイな状態を保っています。耐久性にも期待が持てる”対策品”ですね。
※劣化が見られたら、追記しますね。(2023年4月現在)
勿論雨の日もありましたが、
雨漏りの心配ありませんよ!
アンテナベースラバーの交換手順と注意点
- 配線、カプラーのイメージ把握
(上記写真参照) - ラゲッジスペースの作業スペース確保
(Cピラー、ウェザーストリップの取り外し) - アンテナベースのナットを外す
(天張りや配線の破損に注意) - 各カプラーの取り外し
(断線、カプラー破損に注意) - アンテナベースラバーの取り付け加工
(基盤、ビス穴破損注意) - アンテナベース取り付け作業
(取り外し作業時の注意点と同様) - 元の状態に戻す
(ガタつき、動作確認)
”節約メンテナンス”でMINIを楽しもう!
第二世代MINIも、発売から10年以上経過しています。
R系MINIのカスタムパーツ製造中止を目にするようになりましたが、それでもアフターパーツやOEM品、対策品はまだまだ豊富にありますからね。
MINIを維持するには、
メンテナンス費用の節約も大切です!
わたしの作業事例はどんどん記事にしていきますので、皆さん参考にして下さい。
それではまた次回!!
コメント