MINI R56のリア補強に適切なのは?【COX(YAMAHA)ボディーダンパー】と【レイルリアタワーバー】で検証
こんにちは、コプリンです。
前回記事で紹介したBMW MINI R56のフロントストラットタワーバー【NM Engineering Front Upper Tie-Bar】は効果抜群でしたが、”リアのバタつき感”が顕著に感じられるようになりました。
ストラットタワーバーの紹介記事はこちらから!
【NM Engineering Front Upper Tie-Barの紹介記事】
”補強パーツ沼”と言いましょうか..
デメリットを消す作業の始まりですね..
走りに限らずカスタムチューニングというもの、バランスがとても重要になります。
”フロントとリアのバランスが崩れた”という訳ですね。
ということで今回は、リア、ラゲッジスペース補強パーツ【COXボディーダンパー】と【レイルリアタワーバー】を2つ手に入れる機会があったので実際に取り付けてみての”徹底比較検証”をやってみますね。
比べてみて分かる性能の違い。
あなたの参考にして下さいね!
まずは表記による簡単なインプレッションからご覧下さい。
【COX(YAMAHA)ボディーダンパー】の装着インプレッション
【メリットとデメリットの評価】
①剛性感 | ▲ | 製品の特性上、特に感じない |
②対ロードノイズ量 | △ | 減少した感じはないが、入力の増加は無い |
③ハンドリング | △ | とくに変化は感じられない |
④直進安定性 | ○ | 40~50㎞付近から良化傾向に |
⑤対ロール量 | △ | とくに変化は感じられない |
⑥コーナーへの対応 | ○ | 40~50㎞付近から良化傾向に |
⑦路面凹凸への対応 | ○ | 40~50㎞付近からしなやかさを感じる |
⑧ルックス | ○ | 個性的でスマートな印象に |
製品の特徴 | タワーバーとは大きく異なる”ダンパー”の働き。補強パーツとは違い製品自体が衝撃吸収する新しい発想の製品 。スマートな造りも印象的に。 |
※あくまで個人のセッティングでの私感に過ぎません。効果や感性には必ず相違がある事をご了承お願い致します。
【レイルリアタワーバー】の装着インプレッション
【メリットとデメリットの評価】
①剛性感 | ○ | 特にコーナーリングの際に強く感じる |
②対ロードノイズ量 | ▲ | 増加傾向で、後部座席は不快に感じられる可能性も |
③ハンドリング | △ | 特に変化は感じられない |
④直進安定性 | ○ | 基本的には良化傾向に |
⑤対ロール量 | ○ | リアの反応スピードが速く、フロントにロールを感じるほどに |
⑥コーナーへの対応 | ○ | リアの反応スピードが速く、コントロールに持て余すほどに |
⑦路面凹凸への対応 | ▲ | ボディーダンパーに比べると、バタつきが増える印象 |
⑧ルックス | ○ | スポーティーで、屈強なイメージに |
製品の特徴 | 典型的な無骨で強度のある補強パーツ。リアの剛性を増して、リアスプリングの働きを良くする狙い。スポーティーな印象に。 |
※あくまで個人のセッティングでの私感に過ぎません。効果や感性には必ず相違がある事をご了承お願い致します。
各パーツの取り付け方法から紹介です!
【COX(YAMAHA)ボディーダンパー】取り付け方法
少々内装加工が必要ですが、
そこまで難しくありませんよ!
- ラチェットハンドル
- 13㎜ソケット
- 高機能カッター
- 6㎜六角レンチ
- 定規
- 養生テープ
今回はリアのみの装着、
某オークションサイトでの購入です!
※2023年1月現在、MINI第2世代向け製品のメーカー販売は終了しています。
写真の製品プリントのある太くなっている部分が、ダンパーの役割をしています。
中古品購入とあって最初から製品は組上がっていましたが、赤→部分に2㎝ほどのカラーがあります。こういった製品、ボディーダンパー本体は数種類あってブラケットとの組み合わせで各車種にフィッティングさせる「半汎用品」が多いですね。COXボディーダンパーもその類の製品だと思われます。
反対側も同様にカラーが挟まれています。
取り付け時はリアシートヒンジと共締めするのですが、その時に高さを稼ぐためでしょう。
カラーのある面をボディー側に取り付けるようにします。
リアシートを倒して作業スペースを確保しましょう。
丁度リアタイア上部赤→部分にリアシートのヒンジがあります。
ここに共締めしていきましょう。
仮合わせするとこのようになります。
長さに問題も無く、取り付けできそうですね。
取り付け用のボルト×4、ワッシャー×4、大き目のカラー×4が付属されています。
赤○部分に2本のボルトでヒンジが止まっています。
ラチェット等で外しましょう。
ソケットは13㎜です。
写真のようにボルト×2、ヒンジ、プラスチック製カバーを取り外します。
プラスチック製カバーは、赤→方向に下側から引き上げれば取り外しできます。
取り付け部分は写真の通りで、少々の内装の加工が必要になります。
ブラケットの1番太い部分が約10㎜になります。
- ボルト
- ワッシャー
- ブラケット
- カラー
- ヒンジ
の順に組付けて(約25㎜)内装加工部分の幅と高さを決めます。
奥までの距離が約40㎜なので、
取り付け部端から約15㎜(40㎜-25㎜)に養生テープで印をつけます。
仮組みしてブラケット分約10㎜幅に印をつけましょう。
ラゲッジスペースの内装は比較的薄く、
柔らかな素材でできているので高機能カッターで充分に切り取れます。
カッターはよく切れるモノを選んでね。
他の加工でも重宝しますよ!
あまり人には見えない場所ですから、思い切って切り取ります。
器用な方は、
切り込みにブラケットを差し込む方法がおススメ!
カバーは外したままでボディーダンパーを取り付けていきます。
この時カラーを落とさない様に、注意が必要ですね。
内装加工もこの記事を参考にすれば簡単ですね!
【レイルリアタワーバー】取り付け方法
こちらは、簡単ほぼポン付け仕様!
スポーティーで一般的なタワーバーとなっています。
適度な強度や重みもあり、補強パーツとしては良い造りなのではないでしょうか。
赤線部分、ブラケットに適度な高さがある為恐らく加工の必要がありません。
わたしの場合は切り取り加工した後に仮組してみましたが、プラスチック製カバーに若干当たりがある程度ですね。
内装はそのままに、個体差などあればプラスチック製カバーを切り取れば取り付け可能でしょう。
ボディーダンパーとの違いは、”ヒンジ部分の逃げが無い”ことです。
組付け手順が変わりますので注意して下さいね。
- COXボディーダンパー → ヒンジが最もボディー側
- レイルリアタワーバー → ブラケットが最もボディー側
あとは純正ボルトを使って、13㎜ソケットで共締めすれば完成です。
【COXボディーダンパー】と【レイルリアタワーバー】の効果の違いを比較検証!
【両製品のパーツコンセプトの違いについて】
形状や取り付け位置方法は似通っていますが、メーカーは全く違った性能で両パーツを製造しています。【レイルリアタワーバー】はいわゆる”補強パーツ”で、リア部の剛性を高めてクルマの性能を変化させる狙いでしょう。
一方【COXボディーダンパー】は”ダンパー=ショックアブソーバー”のように、減衰力を調整するような機能でクルマの性能を変化させるのが目的です。
「比較が大きく違って当然」だと理解して下さいね。
比較検証していきます!
① 剛性感
上記注意書き通り、比べ様が無いのが剛性感でしょう。
【COXボディーダンパー】は当然ながら剛性は体感できません。
一方【レイルリアタワーバー】に剛性は感じるものの、フロントストラットタワーバー装着時のように強く感じることはありませんでした。
製品そのものの性能というより、取り付け位置に問題があるような気がします。
② 対ロードノイズ量
補強パーツのデメリットのひとつが”ロードノイズの増加”。
【COXボディーダンパー】では、ノイズの増加はありませんでした。一方でノイズの減少も体感できませんでしたので、評価は微妙なところですね..
【レイルリアタワーバー】の方は、ロードノイズは増加しました。
しかし”運転者としては許容範囲内”、わたしは補強パーツの主作用の為にはある程度のノイズ増加は仕方ない事だと思っています。
優劣つけがたいのですが敢えて選ぶなら..
③ ハンドリング
こちらは両者ともに体感する事はありませんでした。
MINIがFF車という事が、大きな理由かもしれませんね。
④ 直進安定性
【COXボディーダンパー】そもそもが低速時に効果を感じる事が少なかったのですが、速度40~50㎞付近から”緩やかな安定感”を感じる事がありました。大きな変化ではありませんでしたが..
【レイルリアタワーバー】ハッキリと良化傾向が体感できます。特にキレイに舗装された道路では、抜群の安定感がありました。
しかしフロントタワーバー程に強く体感する事はできません。
⑤ 対ロール量
補強パーツによるロールの減少は、大きな期待をしますよね。しかし上記通り、フロントタワーバー装着によるバランスの変化と、乗り手の好みが大きく反映される部分でもあります。
【COXボディーダンパー】大きな変化は感じられませんでした。
【レイルリアタワーバー】表現が難しいですが”ステアリング操作時にリアの反応が速い”。
曲がる方向にスッとリアがついてくる感覚です。
しかしセッティング次第なのでしょうが、現状ではフロント側にロールを感じるようになってしまいました。”乗り手の好み”もあるでしょうし、体感レベルの評価は..
⑥ コーナーへの対応
上記ほぼ同様ですが、
【COXボディーダンパー】はコーナーリング中に”リアを逃がしてくれる反応”が感じられます。
しかしここでもそれほど大きな体感は得られません。
⑦ 路面凹凸への対応
【COXボディーダンパー】道路の継目や段差のショックを和らげる反応があります。
しかしここでも、速度40~50㎞を過ぎてからで大きな変化ではありません。
【レイルリアタワーバー】段差、悪路でのショックが増加傾向。
特に片側へのショックが大きくなる傾向が感じられました。
⑧ ルックス
ルックスに関しては、ドレスアップの方向性や乗り手の好みですよね。
【COXボディーダンパー】シャープな造りでスタイリッシュ
【レイルリアタワーバー】強固でスポーティーなイメージ
⑨ 総評
上記通りにセッティングや乗り手の好みに感じ方は左右されますし、評価は難しいですね。
【COXボディーダンパー】
メーカーのコンセプトでもある「ワンランク上のクルマ」という表現が適切なのでしょう。
補強パーツ装着でのデメリットを感じさせないパーツですね。
しかし装着によっての効果も大きく体感できないのは物足りなく感じるかも..
メリットが大きければ、デメリットも必然的に大きくなるものです。
メーカーコンセプトに沿ったパーツと言えるでしょう。
【レイルリアタワーバー】
所謂「リアタワーバー」といったパーツでしょう。
フィッティングも良く、体感できる効果も多くパーツ性能としても良好だと思います。
ただフロントタワーバーを装着した時程に、良化体感はできませんでした。
MINIというクルマ特性もあるでしょうし、好みやバランス等..
一概には言えませんが、変化を多く感じれるパーツでしょう。
まとめ
今回は補強パーツシリーズ第2弾!
リア、ラゲッジスペースの補強パーツの紹介でした。
今現在のセッティングでは【COXボディーダンパー】を取り付けて楽しんでいます。
現状では、
リアはある程度逃げる方が好みです!
ボディー補強や足まわりチューニングはまだ続けていますから、バランスが変わればタワーバーに変更する事があるかもしれませんしよ。
クルマのチューニングはとても難しく、
楽しいモノですね!
現在進行形でカスタムは続いてますので、第3弾以降も楽しみにしていてくださいね。
それではまた次回!!
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